三森家住宅(栃木県) [旅]
昔、街道だったんだろうなぁ…という道を走るのが好きです。
ゆるくて心地いいカーブの連続と、日本の里山の風景や、その地方地方の家屋の佇まいを楽しみながら、のんびり走ります。
今回の白河行きも、そんな道を選びました。益子(栃木県)で休憩をして、茂木→烏山→大田原→那須町と抜ける国道(一応)294号線です。茨城県を走るうちは、ただただ田んぼの真ん中を突っ切って行くだけなのですが、益子以北は楽しめます。渋滞もありません(笑)
途中、伊王野(いおうの)という、かつての小さなの城下町にある「三森(みもり)家住宅」に寄ってみました。国の重要文化財のようですが、道沿いに看板などは出てませんでした。下平というバス停の前の立派な長屋門↓が目印です。
先に場所を…294号線からちょっと入ります。
三森家住宅
こういう道を走っていて思うのですが、人の住むところには花が咲いてるんです。
このお宅の道沿いにも、
きれいな花がたくさん咲いていました。
門をくぐり、石段を何段か登りますと主屋に。
お盆の御仕度を写真に撮らせていただけました。(ありがとうございました<(_ _)>)
座敷の天井は、
涼しげでしょう。。。
土間の天井は、
茅葺きを支えている竹が、囲炉裏の煙にいぶされていい色の煤竹(すすだけ)になっています。
この煤竹については、私の舅の昔話を後ほど書きますね。
母家(主屋)の後ろは…
軒の構造もシンプルで美しいです。
「立派ですね…」と申しますと、奥様が、
「古いものを守ってるだけなんですよ」とおっしゃってました。
わたしの舅(大正の始めの生まれです)が若い頃(独身の頃)、一晩泊めてほしいという男の人があったそうです。
結局何日か滞在?していかれたそうですが、そのお礼に、滞在中に削った、自作の竹の茶杓を置いていったそうです。
その人は古い家屋の、茅葺きの屋根の葺き替えを訪ねて旅をしているのだそうです。そこで、先ほど書きました、煤竹を分けてもらうのだそうです。ちょうど、近くで葺き替えのお宅があったそうです。
煤竹という名前(品種?)の黒い竹がありますが、それとは違います。
百年二百年かけて、天井裏でじっくり燻された竹は、表面だけでなく、中まできれいに燻されているのだそうです。姑の話では、竈の横の土壁の中の基礎の竹も長年かけてそうなるそうです。
その、(本物の)煤竹で茶杓を作りながら旅をしている、とその人は言っていたそうです。
その時舅は、「反り」の感じがとてもいいなと思ったそうです。
その感は当たっていて、後からわかるのですが、その人は、とても有名な方だったらしく(舅は名前も言ってましたが、覚えてません^^;)、ほうぼうから、その茶杓を譲ってほしいと言われたそうです。
わたしは、二回ほど見せてもらいました。本物の黒光りとはこういうものか、と思いました。
「お宝探偵団」に出てきそうな話でしょ(笑)
若いときは、正直な話、ほし~い!と思いました(笑) でも今は、わたしはお茶は嗜まないし、相応の方がお持ちになるのがいいと思ってます。といってもわたしが決めることではないですが(笑)
私事を長々とすいませんでした。
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いいですね、日本家屋。
泊まりたいなぁ。座敷童とかもでそうですね。
by MANTA (2007-08-18 20:08)
MANTAさん、こんばんは。
中は涼しかったですよ。さすが日本家屋です。
隅々まできれいに手入れされ、佇まいも明るいお宅で座敷童もきっとかわいい子がいます。。。
by letterwritingday (2007-08-18 21:51)
なるほど
旧街道っぽい道ですか。
風情があって、いいですよね、それは。
by 八犬伝 (2007-08-18 23:09)
八犬伝さん、こんばんは。
本当は古い街道をゆっくり歩きたいです。徒歩じゃないと発見できないものがあるんじゃないかなあと…
by letterwritingday (2007-08-18 23:40)
おはよう御座います。
やはり・・日本古来の家は素敵ですね・・
暑い日が未だ未だ続きます。
体調管理大切にして残暑を乗り切ってください。
by チャッピィー (2007-08-19 08:34)
こちらの家は暮らしていらっしゃるのですね。
お盆の仏壇、なんかとっても懐かしいです。
なかなか、きちんとしたのが見られないですから・・・
写させてもらってよかったですね。
by (2007-08-19 10:58)
名主ですかね。終戦までは、凄い財力でしたから
お宝あるんじゃないかな。
今も元地主は力ありますね。戒名がまた凄い。
by エア (2007-08-19 12:18)
こんにちは。
先の隕石の話といい、今回の話といい、良いネタ(?笑)
を、おもちですねぇ。
そういうモノを写真に撮りたいですねぇ。
・・・ところで、旦那さんの次回作まだかな、楽しみにしています^^;
by nsn (2007-08-19 12:43)
すごい旧家が残っているんですね。実は私は栃木出身(しかも高校は大田原でした)なのですが、この辺のことは全然知らなくて…。
そういえば、父の実家もこちらの方面です(汗)。私が小学生の頃まではやはり茅葺屋根の家で、家の中に牛さんも同居している作りでした。あの辺りは昭和40年代位までは、茅葺屋根の家がまだまだ普通にあったように記憶しています。
今度帰省した際には絶対見に行こうと思います。
by めりっさ* (2007-08-19 12:57)
神様も住んでいそうな家ですね。
夏は涼しいのかな~♪
by pi-ro (2007-08-19 14:36)
その黒光り見てみたいですね。
by (2007-08-19 14:43)
>チャッピーさん、ありがとうございます。
はい。Simple is best. と思いました。座敷は夏だからなのか障子などは全部はずしてあって、風が吹き抜けていました。日本の住まい方だなあ、と思いました。
>こぎんさん、こんにちは。
はい。快くOKしていただけました。うれしかったです。その土地土地の風習とか貴重なものに思いました。実際の暮らしは横にあるお家のほうでなさってるようです。
>エアさん、こんにちは。
はい。立派ですね。名主様のようですよ。
長屋門は享保年間のもののようです。もっと新しく感じました、ということはよくお手入れされて保存状態がいいんだと思います。
>nsnさん、こんにちは。
はい。ネタの多さはご先祖様に感謝です(笑)今度帰省したときに、父にまた、見せてもらおう!ただ、高齢で微妙な部分も出てきていてるんですが…
主人の展示コーナーは変わる様子がありません。ただ、いつも予告なく突然変わっているので、そろそろかもしれません(笑)
>めりっささん、こんにちは。
そうなんですか!? 大田原でも旧宿場町らしき素敵な町並みを写真に収めてきました!いいところがたくさんありますね。街を大事にしてる感じが伝わってくる場所がたくさんありました。。。
>pi-roさん、こんにちは。
とても明るい佇まいのお宅で、神様も居心地いいでしょうね^^
この辺りも猛暑でしたが、土間に入ったとき、さっと涼しくなりましたよ!
>tanaka-ma3さん、こんにちは。
はい。私もまた見たいです。今度帰省したとき、写真に撮ってきますね。
黒光りを上手く写すのむずかしいですね。このお宅の床もいい色だったのですが、写真ではそのよさが出てなくて載せませんでした…
by letterwritingday (2007-08-19 15:27)
古来日本式の生活には、あるものを上手に活かす知恵が溢れてますねぇ。
by とり (2007-08-19 21:29)
古かろうが、新しかろうが、いいものはいいですね。
by こう (2007-08-19 22:24)
ステキですね...。
私の生まれた時の家が茅葺でした。
かすかな記憶...思い出しながら
やっぱり日本の家っていいなぁ...って。
by sak (2007-08-20 11:41)
>とりさん、こんばんは。
本当ですね。そしてシンプルですよね。いいお宅でした。。。守るのは大変なんだろうな、と思いました。
>こうさん、こんばんは。
そうですね。いいものはいいですよね。いいものを守り創るのが文化なのかな、とも思いました。
>sakさん、こんばんは。
素敵ですね。sakさんの繊細で凛とした感じの原点なんでしょうね。。。
by letterwritingday (2007-08-20 19:40)
夏休みで出掛けてまして、遅くなりました。
お車で、でしたか。しかも、ご自分で運転ですか?
煤竹は知りませんでした。一度見てみたいです。
by SAKANAKANE (2007-08-21 01:39)
SAKANAKANEさん、こんばんは。
車の運転は好きなので、長距離もあまり苦になりません^^でも走り屋さんではないので、田舎道をのんびり走ります(笑)
by letterwritingday (2007-08-21 19:49)
日本家屋て素晴らしいですよね!!
夏は涼しく 冬は暖かい
日本家屋の素晴らしさ残したいですよね
by e_chan (2007-08-23 14:01)
e_chanさん、ほんとですね!
守っていくのは大変だと思いますが、大事に残してほしいと思いますよね!
by letterwritingday (2007-08-23 19:43)